屋外水泳プールが緑色になっていませんか?
緑色に見えているのはいわゆる「藻」です。
こんな悩みが解決します。
- プールの水が緑色になってしまった・・・
- 緑色になったけど何が原因なんだろう・・・
- 藻が発生したらどうすればいいんだ・・・
そんな方に向けて
水処理会社で14年以上働いている私、ロカキヤがわかりやすく解説します。
- 水処理業界で14年以上在籍
- 取得資格:2級管工事施工管理技士、第2種電気工事士
- ろ過機器の設計から保守点検まで幅広く経験
- 仕事で得た知識をわかりやすく解説するのが得意
この記事を読めば
- 藻が発生する原因
- 藻が発生した場合の対処法
- 藻を発生させないための対策法
がわかります。
まず、結論から書きます。
藻が発生した一番の原因は次亜塩素酸ナトリウム(塩素)不足です。
詳しく解説します。
浄水型ウォーターサーバー
こんな人におすすめ
- とにかく便利な浄水器がいい
- いつでもキンキンなおいしい水が飲みたい
- すぐにアツアツのおいしいお湯を使いたい
- ウォーターサーバーの水の量を気にせず使いたい
藻(も)は、藻類より広く、水生の光合成真核生物全般を指す。ただし、単細胞生物など微小なものは含めないこともある。
引用元:wikipedia
難しく書いてありますが、要は水中に発生する植物ですね。
池が緑色になっているのを見たことありませんでしょうか?あれが「藻」です。
建物の隙間や開けた窓から藻の胞子がプールに入り込みます。
- 周辺の草木から胞子が風にのって入り込む
- 虫などを介して入り込む
胞子の浸入を防ぐことは出来ません。
近くに畑や木などの自然に囲まれているところは藻の胞子が入り込みやすくなります。
少しのすき間でも入ってきます。
- 塩素濃度不足
- 強い紫外線
- 高い気温
- 汚れ(人間の皮脂や垢)
塩素濃度不足
藻が発生する一番の原因が塩素濃度不足です。
塩素濃度の低下がすべての元凶とも言って過言ではありません。
塩素濃度をきちんと管理出来ていれば藻が発生することはほとんどありません。
なので、塩素濃度管理がきちんと出来ているかを今一度確認してください。
水泳プールは0.4~1ppmで管理することが推奨されています。
特に真夏の晴天は塩素濃度が低下しやすいため、こまめな濃度測定と塩素注入管理が重要です。
塩素管理方法に関しては下記記事で解説しました。
→【初めてのプール担当で不安な先生へ】小学校水泳プールの塩素管理方法
原因は塩素濃度不足がほとんど!
強い紫外線
藻は光合成を繰り返して増殖しますので強い紫外線が降り注いでいる日は要注意です。
雨の日よりも晴れの日の方が藻の増殖速度は速くなります。
また、塩素は紫外線に弱い性質があるため濃度低下速度が速まります。
高い気温
塩素は高温にも弱い性質があるため濃度低下速度が速まります。
それにより藻の増殖を促進します。
人から出た皮脂やアカ
藻は光合成時に有機物があると増殖速度が上がります。
増殖のための栄養素として人から出た汚れの影響もあります。
スーパークロリネーション(高濃度塩素殺菌)の実施
塩素濃度を5ppmまで上昇させて藻の胞子を除去する作業です。
[CP_CALCULATED_FIELDS id=”6″]- ①塩素を高濃度の5ppmまで上げる(計算フォームはこちら)
- ②プール全体にいきわたるようにかき混ぜる
- ③濾過機を24時間以上運転する
- ④透明度が戻っていることを確認
- ⑤中和剤を投入して1ppm程度に下げる
これでも水質が改善されなければプール水を入れ替えなければいけません。
入れ替え時にはプール水槽壁面や床面に付着した藻を塩素で消毒しながら清掃してください。
塩素の取り扱いに便利なグッズはこちら→【ワークマンでそろう】塩素(次亜塩素酸ナトリウム)の取り扱いをする方へおすすめグッズ
- 塩素濃度を0.4~1.0ppmに維持する
- プールの四隅等水の流れが滞るところにも塩素がいきわたるようにする。
- 真夏の晴天時と遊泳者がいない(土日等)特に注意する
塩素濃度は基準値内におさまるように維持してください。
プール四隅は遊泳者がいないと流れが滞りがちなので長期間遊泳者がいない場合はブラシや棒などでカクハンをして塩素がいきわたるように気を付けてください。
実際に塩素がいきわたっているかは塩素濃度を測定していただければわかります。
土日等の遊泳者がいない期間に高温晴天だった場合は塩素濃度が低下しやすいため特に注意をしてください。
管理者のみなさん、大変だとは思いますが遊泳者の安全のために頑張りましょう!
塩素管理についてはこちら→【初めてのプール担当で不安な先生へ】小学校水泳プールの塩素管理方法
おすすめの残留塩素濃度測定器はこちら→【水処理のプロが厳選】おすすめの残留塩素濃度測定器を紹介【コスパ最高はアナログ式!】
塩素スケールでお困りの方。
希釈水がカルシウムやマグネシウムが多い水でスケール化しやすいのでRO水を利用するのもありです。
RO水とは高性能フィルターで限界まできれいにした水です。
詳しくはこちら→【水処理のプロが解説】RO膜水(逆浸透膜水)とは。天然水との違いは?おすすめのRO水ウォーターサーバーも
利用する方法でおすすめはRO膜フィルター内蔵のウォーターサーバーを利用することです。
月額¥5,280(税込)で使い放題です。(初回のみ設置費用¥9,900)
機能はウォーターサーバーならではの冷水と温水がいつでも使えるので飲み水やカップラーメンやスープ調理にも使えます。
休憩室においておけば従業員の満足度も上がりますよ。
交換フィルターも月額料金の中に含まれていてRO水が使い放題なのでコスパ的にも優れているのではないでしょうか?
おすすめのRO水ウォーターサーバーはこちら→定額制で使いホーダイのお水、ウォータースタンド。この使用方法を提案しているのは日本でも僕だけかもしれません(笑)
ただ、使用用途の幅広さから絶対お得なのは確実です。
自宅用のウォーターサーバーが気になる人はこちら